2013年に公開された原作 吉田修一×監督・脚本 沖田修一
主演 高良健吾、吉高由里子、ほかにも池松壮亮、伊藤歩、綾野剛など今第一線で活躍している俳優さんたちが出演しています。
公開当時は話題にもなっていたので知っている人も多いのでは。
沖田修一監督は「南極料理人」も撮っていますがその映画も例のやつが出てきます(それはまた今度)
あらすじは、現在と過去をクロスフェードさせながら横道世之介(高良健吾)を中心にその回りを取り巻く人々の人間模様を描いた青春映画です。
その映画のキーになるアイテムがハンバーガー。
過去の話は1980年代後半(こっちがストーリーとしては主です)長崎から大学進学のため上京してきた世之介はどこか空気が読めないけど憎めない、グループの中心かというとそうでもない普通の青年。
年ごろの男子です。出てきた東京で、大学生活を楽しみたい・彼女が欲しいとかいろいろ思い描いて生活を送っていきます。
そこで友達になる加藤(綾野剛)が組んでくれたダブルデートでのこと。
初めて世之介と祥子(吉高由里子)とのダブルデートのシーン。
その二人が仲よくなっていく様子にハンバーガーが一役かいます。
当時の下北沢(たぶん)のような場所で待ち合わせ。
お互いお目当ての相手が来ていない状態の二人が先に集まってしまい、ぎこちない会話のすぐ後ろにはハンバーガーショップの看板があります。
「ウィンビーバーガー」
おそらくロゴ的にウインピーバーガーのパロディですかね。ウィンピーバーガー
「フォークとナイフで食べるハンバーガー」
この時代には流行の食べ物ですね。
加藤(綾野剛)と超お嬢様な祥子が到着すると、4人はハンバーガーショップへ。(ウィンビーバーガーとは違う店?元ネタのウィンピーは「フォークとナイフで食べるハンバーガー」というキャッチフレーズは同じですが、イギリスのチェーン店なので店の感じは全然違うけど……そこは映画ということで)
お店はめっちゃアメリカン。(三軒茶屋のベーカーバウンスのような感じ)
混んでいるので2人ずつ別々の席へ。
REBECCAが流れる店内に
「お待たせしましたー。フルトッピングのバーガーになります。」
ここで出てくるハンバーガーがでかい。
240gほどのパティ2枚に
レタス
チーズ
ベーコン
エッグ
バンズもかなりでかいですね。
ソースはなさそうなのでケチャップマスタードがマストのようです。
ポテトはマックより少し太め。
早速運ばれて来たハンバーガー、
世之介はマナーも女の子への対応もよく分かっていないのでケチャップを先に使ってしまったり…。
普通なら女の子が幻滅する場面ですかね。
なぜかそれがお嬢様の祥子には新鮮なのか、世之介の言葉、行動が祥子のツボにはまっていきます。
ナイフとフォークを使って食べようとしても慣れてないのかうまく食べれない世之介。
そこでうまく食べれずにワイルドに手でつかんで食べると、それをまねして食べる祥子。
本当にこのシーンが本当に最高。
ハンバーガーはこうやって食べるのが一番おいしいと思えるシーンです。
ここでの世之介と祥子のやり取りで二人はぐっと近づき、付き合うことに。
そこからさらに物語が進んで行きます。(後は観てください)
映画としてもとてもいい映画です。
是非これを観てハンバーガーデートしてください。
うちのバーガー屋も二人の距離を近づけるのに一役かえるお店になれたらいいなと。
女の子が手を汚しながらハンバーガーを食べる姿ってなんでこんなにかわいいのか……。